01運転・輸送

大型免許の取り方|21歳・経験3年から・費用は31万円台の例

10トントラックなどに乗るための大型免許。21歳以上・普通免許などの経験3年が条件です(特例教習で19歳・1年)。持っている免許で14〜45時限に変わる技能教習と、費用の例(藤枝・税込31万4,600円)を、法令と警察庁・教習所の公式情報で整理しました。

21歳・経験3年から

大型免許の取り方

AT A GLANCE

大型自動車免許(大型免許)の早見表

資格名
大型自動車免許(大型免許)
種類
運転免許(道路交通法)
費用の目安
中型(8t限定)所持で314,600円の例(静岡県藤枝市・税込・平日昼間のコース)
かかる日数
中型(8t限定)所持で技能20時限。計算上、技能教習だけで最短8日
受ける条件
21歳以上で、中型・準中型・普通・大型特殊免許の経験が通算3年以上(特例教習で19歳・1年以上)
公式の出典
公式情報を確認する ↗

MONEY MAP

この仕事の月収と、費用対効果

統計の職種:営業用大型貨物自動車運転者

この職種38.7万円
全体の平均37.0万円

月収=きまって支給する現金給与額(残業代などを含む・賞与を除く)。全体の平均との差は+1.6万円。

この職種全体
月収(きまって支給)38.7万円37.0万円
うち基本の給与(所定内)30.6万円34.1万円
年間の賞与など43.0万円101.0万円
年収の目安(計算値)約507万円約546万円

費用対効果

取るのにかかる費用 314,600円(中型(8t限定)を持つ人・藤枝の例)は、この職種の月収の約81%、日数にすると約24.4日分です。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者・男女計・企業規模10人以上(e-Stat ↗)。年収の目安は「月収×12+賞与」で計算した値です。統計は「その職種で働く人の平均」で、資格を持つ人だけの平均ではありません。日数は1か月を30日として計算しています。

目次

「10トントラックに乗りたい。大型免許は何歳から取れる?」

「今の免許からだと、教習所に何時間通えばいい?」

「費用はいくら? 会社や国の補助は使える?」

大型免許は、トラックやバスの免許のうち、いちばん大きな車まで運転できる第一種免許です。受けられる年齢と経験年数が決まっていて、持っている免許で教習の時限が大きく変わります。

この記事でわかること

  • 大型免許で運転できる車と、中型・準中型・普通との違い
  • 受けられる年齢と経験年数(19歳から受けられる特例も)
  • 持っている免許で変わる技能教習の時限(14〜45時限)
  • 費用の例(藤枝の教習所で税込255,200〜415,800円)と国の制度

この記事の答え

大型免許は、21歳以上で、中型・準中型・普通・大型特殊免許のどれかを通算3年以上持っている人が受けられます。

指定自動車教習所に通う場合、技能教習は中型免許なら14時限、中型(8t限定)なら20時限、普通免許(MT)なら30時限です。

費用は、静岡県藤枝市の教習所の例で、中型(8t限定)からなら314,600円(税込・平日昼間のコース)です。

読者読者

大型トラックに乗りたいです。今の免許から何時間かかるかが知りたいです。

ちずがめちずがめ

まずは免許証の種類と、条件の欄を見てみよう。そこで時限も費用も決まるよ。

ゴール:取ると何ができる?

大型免許を取ると、大型自動車を運転できます。道路交通法では、ほかに中型自動車・準中型自動車・普通自動車・小型特殊自動車・一般原動機付自転車も運転できると決まっています。

どの免許が必要かは、車の「車両総重量」「最大積載量」「乗車定員」で決まります。車両総重量は、車と荷物と人を合わせた重さです。最大積載量は、積める荷物の重さの上限です。

道路交通法施行規則では、4つの区分がこう決まっています。

区分車両総重量最大積載量乗車定員
普通3.5トン未満2トン未満10人以下
準中型3.5トン以上7.5トン未満2トン以上4.5トン未満10人以下
中型7.5トン以上11トン未満4.5トン以上6.5トン未満11人以上29人以下
大型11トン以上6.5トン以上30人以上

どれか1つでも大型の範囲に入れば、大型免許が必要です。たとえば最大積載量が6.5トン未満でも、車両総重量が11トン以上なら大型自動車です。

「10トントラック」は、積める重さをもとにした呼び名です。必要な免許は、その車の車検証にある車両総重量と最大積載量で確かめてください。

30人以上が乗れるバスも大型自動車です。ただし、お客さんを乗せてお金をもらう運転には、別に「大型第二種免許」が必要です。

受けられる人:年齢と経験年数

受けられる年齢と経験年数は、道路交通法で決まっています。

免許受けられる年齢必要な運転経験
中型20歳以上準中型・普通・大型特殊のどれかを通算2年以上
大型21歳以上中型・準中型・普通・大型特殊のどれかを通算3年以上

経験年数には、免許が停止されていた期間は入りません。また、試験を受けるときに、これらの免許のどれかを今も持っている必要があります。

特例もあります。 教習所で「受験資格特例教習」を修了すると、19歳以上・経験が通算1年以上で大型免許の試験を受けられます。中型免許と同じく、2022年(令和4年)5月13日に始まった仕組みです。

  • 年齢を19歳に下げる教習:7時限以上(座学と実車)
  • 経験年数を1年に下げる教習:29時限以上(座学と実車)

年齢の特例で取った人は、21歳になるまで「若年運転者期間」になります。この間に違反が重なると、若年運転者講習を受けることになります。受けなかった場合などは、免許が取り消されることがあります。特例教習をしている教習所は、都道府県警察の窓口で確かめられます。

道筋:大型免許を手にするまでの5ステップ

  1. 受けられるか確かめる 年齢と経験年数(上の表)に加えて、視力と「深視力」の基準があります(下で説明)。
  2. 指定自動車教習所に入校する 持っている免許で教習の時限が決まります。料金も教習所ごとに違います。
  3. 第1段階の教習を受けて、修了検定に合格する 教習所の中のコースで、基本の運転を練習します。合格すると仮免許を受けられます。
  4. 第2段階の教習を受けて、卒業検定に合格する 道路に出て運転します。合格すると卒業証明書がもらえます。
  5. 運転免許センターなどで手続きをする 卒業すると技能試験が免除されます。卒業証明書には期限(技能検定を受けた日から1年)があります。

視力と深視力の基準は、道路交通法施行規則で中型・準中型と同じに決まっています。深視力は、物の遠い近いを見分ける力です。

検査基準
視力(眼鏡・コンタクト可)両眼で0.8以上、かつ片眼それぞれ0.5以上
深視力2.5メートルの距離で3回検査し、平均の誤差が2センチ以下
色の見分け赤・青・黄を見分けられる

教習の時限:持っている免許で変わる

指定自動車教習所での大型免許の技能教習は、道路交通法施行規則(別表第四)で時限の基準が決まっています。1時限は50分です。

今持っている免許第1段階第2段階技能の計
中型免許5時限9時限14時限
中型免許(8t限定)8時限12時限20時限
準中型免許10時限13時限23時限
準中型免許(5t限定)11時限15時限26時限
普通免許(MT)12時限18時限30時限
普通免許(AT限定)16時限18時限34時限
大型特殊免許18時限27時限45時限

※表の時限は最短の数です。上手にできるまで時限が増えることがあります。学科教習は、下の東名自動車学校の料金表では、普通免許(MT)と準中型(5t限定)から入る人だけ1時限とされています。

「中型(8t限定)」に当たる人もいます。 昔に普通免許を取った人は、免許証に「中型車は中型車(8t)に限る」と書かれていることがあります。この場合は、表の「中型免許(8t限定)」の行が当てはまります。

AT大型免許は、まだ始まっていません。 警察庁によると、大型免許のAT限定は2027年(令和9年)4月1日に始まる予定です。それまでの大型免許の教習はMTです。

読者読者

免許証を見たら「中型車は中型車(8t)に限る」と書いてありました。

ちずがめちずがめ

それなら20時限の行だね。自分の行がわかれば、あとは一歩ずつ行けば、ちゃんと着くよ。

日数:計算上は最短8日から、実際は予約しだい

1日に受けられる技能教習には上限があります。道路交通法施行規則の基準では、**1日3時限まで(第1段階は1日2時限まで)**です。

持っている免許ごとに計算すると、こうなります。

  • 中型免許:第1段階5時限で最短3日+第2段階9時限で最短3日=最短6日
  • 中型免許(8t限定):8時限で最短4日+12時限で最短4日=最短8日
  • 普通免許(MT):12時限で最短6日+18時限で最短6日=最短12日

ここに検定の日や、教習車の予約の空きが加わります。実際の日数は、教習所の混み具合と、自分が通える日で大きく変わります。

費用:中型(8t限定)からなら31万円台の例

東名自動車学校(静岡県藤枝市)の公式ページの料金表から抜き出しました。平日昼間(月〜金18時20分まで)の教習料金で、税込です。2026年11月3日に確認した金額です。

今持っている免許技能学科料金(税込)
中型免許14時限なし255,200円
中型免許(8t限定・MT)20時限なし314,600円
準中型免許23時限なし344,300円
準中型免許(5t限定・MT)26時限1時限376,200円
普通免許(MT)30時限1時限415,800円

料金には、入学金(教材費など)・写真代・運転適性検査料・決まった時限の教習料・修了検定と卒業検定(初回分)が含まれると書かれています。

ほかに、次のお金がかかることがあります(同じページより)。

  • 仮免許の受験料 1,800円・交付料 1,100円(非課税)
  • 最短の時限を超えたとき 1時限11,550円(税込)
  • 2回目以降の検定 1回11,550円(税込)
  • 全日(すべての曜日・時間)で通う場合 16,500円(税込)
  • 混む時期(2月1日〜3月25日・8月1日〜9月19日)の料金 38,500円(税込)

※料金は教習所ごとに決まっていて、地域や時期で違います。申し込む前に、通う教習所の公式の料金表で確かめてください。

読者読者

30万円を超えるんですね…。自分で全部払うのは大変です。

ちずがめちずがめ

中の人の周りの現場では、会社が費用を出してくれるのがふつうだよ。中の人も会社の負担で取ったんだ。

国の制度(厚生労働省)

  • 教育訓練給付金:厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、費用の一部が戻る制度です。一般教育訓練なら費用の20%(上限10万円)です。通う教習所のコースが対象かどうかは、厚生労働省の「教育訓練講座検索システム」で確かめられます。申請は、住んでいる地域のハローワークで受け付けています。
  • 人材開発支援助成金:会社が、働く人に仕事に関係する訓練を計画どおり受けさせたときに、会社に訓練の費用などの一部が出る制度です。申し込むのは会社なので、使えるかどうかは職場に聞いてください。

取ったあとの仕事

大型免許は、大型トラックで荷物を運ぶ仕事に必要になります。中型・準中型・普通の車も運転できるので、乗れる車の幅が広がります。

国の統計(厚生労働省「一般職業紹介状況」2026年9月分)では、「自動車運転従事者」の仕事のハローワークの有効求人は98,821件でした(常用・パートを含む)。

求人には「大型免許」「中型免許」など、必要な免許が書かれています。応募する前に、乗る車の大きさと、自分の免許で運転できるかを上の表で確かめておくと安心です。

よくある質問

普通免許から、中型を飛ばして大型免許を取れますか?

取れます。21歳以上で、普通免許などを通算3年以上持っていれば受けられます。指定自動車教習所では、普通免許(MT)からの技能教習は30時限です。

20歳でも大型免許は取れますか?

受験資格特例教習を修了すれば、19歳以上・経験通算1年以上で受けられます。この場合、21歳になるまでは若年運転者期間になります。

AT限定の普通免許でも大型免許は取れますか?

取れます。教習はMTで、技能は34時限です。警察庁によると、AT限定の大型免許は2027年4月1日に始まる予定です。

参考・出典

出典(9件)
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