01運転・輸送

普通二種免許の取り方|21歳・経験3年から・費用は約20万円の例

タクシーなど、お客さんを乗せてお金をもらう運転に必要な普通二種免許。21歳以上・普通免許などの経験3年が条件です(特例教習で19歳・1年)。教習の時限、費用の例(堺市・税込200,530円)、中型二種・大型二種との違いを、法令と警察庁・教習所の公式情報で整理しました。

21歳・経験3年から

普通二種免許の取り方

AT A GLANCE

普通自動車第二種免許(普通二種免許)の早見表

資格名
普通自動車第二種免許(普通二種免許)
種類
運転免許(道路交通法)
費用の目安
AT普通二種で200,530円の例(大阪府堺市・税込・最短で卒業した場合)
かかる日数
普通免許(MT)を持つ人で技能12時限・学科17時限。計算上、技能教習だけで最短3日
受ける条件
21歳以上で、普通免許などの経験が通算3年以上(特例教習で19歳・1年以上)
公式の出典
公式情報を確認する ↗

MONEY MAP

この仕事の月収と、費用対効果

統計の職種:タクシー運転者(普通二種免許を持つ人だけの平均ではありません)

この職種35.9万円
全体の平均37.0万円

月収=きまって支給する現金給与額(残業代などを含む・賞与を除く)。全体の平均との差は−1.1万円。

この職種全体
月収(きまって支給)35.9万円37.0万円
うち基本の給与(所定内)30.6万円34.1万円
年間の賞与など19.8万円101.0万円
年収の目安(計算値)約451万円約546万円

費用対効果

取るのにかかる費用 200,530円(AT普通二種・大阪府堺市の例)は、この職種の月収の約56%、日数にすると約16.7日分です。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者・男女計・企業規模10人以上(e-Stat ↗)。年収の目安は「月収×12+賞与」で計算した値です。統計は「その職種で働く人の平均」で、資格を持つ人だけの平均ではありません。日数は1か月を30日として計算しています。

目次

「タクシーの運転手になりたいけど、今の普通免許ではだめ?」

「二種免許は何歳から、免許を取って何年たてば受けられる?」

「教習所に何時限通って、いくらかかる?」

普通二種免許は、タクシーのようにお客さんを乗せてお金をもらう運転に必要な免許です。受けられる年齢と経験年数が決まっていて、教習所では学科の時間が多めになっています。

この記事でわかること

  • 一種免許と二種免許の違い(中型二種・大型二種も短く)
  • 普通二種免許を受けられる年齢と経験年数(特例も)
  • 教習所での時限(普通免許MTなら技能12時限・学科17時限)
  • 費用の例(堺市の教習所で税込200,530円)

この記事の答え

普通二種免許は、21歳以上で、普通免許などを通算3年以上持っている人が受けられます。

特別な教習を修了すれば、19歳以上・通算1年以上でも受けられます。

費用は、大阪府堺市の教習所の例で、AT普通二種が200,530円(税込・最短で卒業した場合)です。

読者読者

タクシーの仕事に興味があります。まず何を確かめればいいですか?

ちずがめちずがめ

最初は、免許証を見て、免許を取った日から何年たったか数えてみよう。そこで道筋が決まるよ。

ゴール:取ると何ができる?

普通二種免許を取ると、普通自動車で、お客さんを乗せてお金をもらう運転ができます。タクシーやハイヤーがその代表です。

道路交通法では、旅客自動車運送事業(お金をもらって人を運ぶ仕事)のためにお客さんを乗せて運転する人は、車の大きさに合った「第二種免許」を受けなければならないと決まっています。ふだん持っている普通免許は「第一種免許」で、これだけではお客さんを乗せてお金をもらう運転はできません。

運転代行も同じです。お客さんの車を運転して家まで送る代行運転には、普通二種免許が必要だと道路交通法に書かれています。

二種免許は、車の大きさで3つに分かれています(大型特殊・けん引の二種は省きます)。

二種免許お客さんを乗せて運転できる車車の例
普通二種普通自動車(乗車定員10人以下など)タクシー・ハイヤー
中型二種中型・準中型自動車(乗車定員11人以上29人以下など)マイクロバス
大型二種大型自動車(乗車定員30人以上など)路線バス・観光バス

上の免許ほど広く運転できます。大型二種があれば中型・普通の旅客自動車も、中型二種があれば普通の旅客自動車も、お客さんを乗せて運転できます。

二種免許を取ると、同じ大きさの一種免許で運転できる車も運転できます。普通二種を持っていれば、自家用の普通自動車もそのまま運転できます。

受けられる人:年齢と経験年数

受けられる年齢と経験年数は、道路交通法第96条で決まっています。普通・中型・大型の二種は、どれも同じ条件です。

条件内容
年齢21歳以上
持っている免許大型・中型・準中型・普通・大型特殊のどれかを、今持っている
経験年数上の免許のどれかを通算3年以上持っていた

経験年数には、免許が停止されていた期間は入りません。

経験2年でよい場合もあります。 道路交通法施行令では、次のどちらかの経験がある人は、通算2年以上で受けられます。

  • 運転手以外の乗務員として、旅客自動車に2年以上乗った経験
  • 自衛官として、自衛隊の自動車を2年以上運転した経験

特例もあります。 教習所で「受験資格特例教習」を修了すると、19歳以上・経験が通算1年以上で二種免許の試験を受けられます。2022年(令和4年)5月13日に始まった仕組みです。

  • 年齢を19歳に下げる教習:7時限以上(座学と実車)
  • 経験年数を1年に下げる教習:29時限以上(座学と実車)

年齢の特例で取った人は、21歳になるまで「若年運転者期間」になります。この間に違反が重なり、若年運転者講習を受けなかった場合などは、特例で取った免許が取り消されます。特例教習をしている教習所は、都道府県警察の窓口で確かめられます。

道筋:普通二種免許を手にするまでの5ステップ

  1. 受けられるか確かめる 年齢と経験年数(上の表)に加えて、視力と「深視力」の基準があります(下で説明)。
  2. 指定自動車教習所に入校する 二種の教習をしているか、先に確かめます。教習の開始日を事前に問い合わせるよう案内している教習所もあります。
  3. 第1段階の教習を受けて、検定に合格する 教習所の中のコースで、基本の運転を練習します。
  4. 第2段階の教習を受けて、卒業検定に合格する 道路に出て運転します。合格すると卒業証明書がもらえます。
  5. 運転免許センターなどで試験を受ける 卒業すると技能試験が免除されます。適性試験と学科試験は受けます。卒業証明書には期限(技能検定を受けた日から1年)があります。

視力と深視力の基準は、道路交通法施行規則で次のように決まっています。深視力は、物の遠い近いを見分ける力です。普通免許より基準が高いので、先に確かめておくと安心です。

検査二種免許の基準
視力(眼鏡・コンタクト可)両眼で0.8以上、かつ片眼それぞれ0.5以上
深視力2.5メートルの距離で3回検査し、平均の誤差が2センチ以下
色の見分け赤・青・黄を見分けられる

教習の時限:学科が17時限ある

指定自動車教習所での普通二種免許の教習時間は、道路交通法施行規則の別表第四で基準が決まっています。1時限は50分です。

今持っている免許取る免許技能(第1段階)技能(第2段階)技能の計学科
普通免許(MT)普通二種(MT)3時限9時限12時限17時限
普通免許(AT限定)普通二種(MT)3時限13時限16時限17時限
普通免許(MT・AT限定)AT普通二種3時限9時限12時限17時限

※表の時限は最短の数です。上手にできるまで時限が増えることがあります。

学科の17時限は、普通・準中型・中型・大型のどの一種免許を持っている人でも同じです。技能より学科のほうが時限が多いのが、普通二種の教習の特徴です。

読者読者

AT限定の普通免許です。AT普通二種とMTの普通二種、どちらがいいですか?

ちずがめちずがめ

働きたい会社の車がATかMTかで変わるね。応募する前に聞いておくと迷わないよ。

日数:計算上は最短3日、実際は予約しだい

1日に受けられる技能教習には上限があります。道路交通法施行規則では、二種の教習で、その教習に使う車を運転できる一種免許を持っている人は1日4時限までです。それ以外の人は1日3時限まで(第1段階は1日2時限まで)です。

普通免許(MT)を持っている人がMTの普通二種を取る場合で計算すると、技能12時限 ÷ 1日4時限で、技能教習だけなら計算上は最短3日です。

ここに、学科17時限、検定の日、教習車の予約の空きが加わります。実際の日数は、教習所の混み具合と、自分が通える日で大きく変わります。

費用:AT普通二種で約20万円の例

阪和鳳自動車学校(大阪府堺市)の公式ページの料金表から、最短で卒業した場合の総額(税込)を抜き出しました。2026年11月3日に確認した金額です。

取る免許今持っている免許最短の時限総額(税込)
AT普通二種普通・準中型・中型・大型の一種(AT・MTとも)技能12・学科17200,530円
MT普通二種同上技能16・学科17238,810円

この教習所では、MT普通二種は、AT普通二種の卒業検定のあとにMT車で「AT二種限定解除」の教習(技能4時限)を受ける形です。そのため、法令の表とは時限の分け方が違います。

ほかに、次のお金がかかることがあります(同じページより)。

  • 最短の時限を超えたとき(技能補習) 1時限6,820円(税込)
  • 写真代 880円(税込・用意している人は不要)
  • 卒業後に試験場で払う手数料 本免許申請1,800円・交付2,350円(免許証のみの場合)

※料金は教習所ごとに決まっていて、地域や時期で違います。申し込む前に、通う教習所の公式の料金表で確かめてください。

読者読者

20万円はすぐには出せません…。何か手はありますか?

ちずがめちずがめ

中の人の周りの現場では、仕事で使う資格は会社が費用を出してくれるのがふつうだよ。下の制度も見てから、応募先に聞いてみよう。

タクシー会社の取得支援

国土交通省四国運輸局の案内(タクシー運転手の仕事の紹介)では、多くのタクシー会社に二種免許の取得支援制度があると紹介されています。会社が研修をして、一人前の運転手になるまで支えるとも書かれています。支援の中身や条件は会社ごとに違うので、求人票や面接で確かめてください。

国の制度(厚生労働省)

  • 教育訓練給付金:厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、費用の一部が戻る制度です。一般教育訓練なら費用の20%(上限10万円)です。上の堺市の教習所でも、AT普通二種の給付金の支給予定額を37,576円と案内しています(受給資格がある人だけ)。受けられる条件は、住んでいる地域のハローワークに聞いてください。
  • 人材開発支援助成金:会社が、働く人に仕事に関係する訓練を計画どおり受けさせたときに、会社に費用などの一部が出る制度です。申し込むのは会社なので、使えるかどうかは職場に聞いてください。

取ったあとの仕事

普通二種免許は、タクシー・ハイヤー・運転代行などの仕事の入口になります。

タクシー会社で乗務するには、二種免許のほかにも手続きがあります。タクシー業務適正化特別措置法では、タクシー会社は、国のタクシー運転者の名簿に登録を受けた人しか運転者として乗務させてはいけません。登録には、国土交通省令で決まった講習を修了していることなどが条件です。国が指定した地域(指定地域)では、決まった運転の経歴があるか、国の試験に合格していることも条件になります。

国の統計(厚生労働省「一般職業紹介状況」2026年9月分)では、「自動車運転従事者」の仕事のハローワークの有効求人は98,821件でした(常用・パートを含む)。この数には、トラックやバスの運転の仕事も入っています。

よくある質問

普通免許を取って1年で普通二種免許は取れますか?

ふつうは取れません。21歳以上で、普通免許などを通算3年以上持っている必要があります。受験資格特例教習を修了すれば、19歳以上・通算1年以上で受けられます。

AT限定の普通免許でも普通二種免許は取れますか?

取れます。AT普通二種なら技能12時限、MTの普通二種なら技能16時限が法令の最短です。学科はどちらも17時限です。

普通二種免許があればバスも運転できますか?

お客さんを乗せてお金をもらう運転は、普通自動車だけです。マイクロバスなど乗車定員11人以上29人以下の車は中型二種、30人以上の車は大型二種が必要です。

参考・出典

出典(10件)
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