2級建築施工管理技士の取り方|第一次検定は17歳から・手数料6,150円
建物の工事現場で「主任技術者」になれる国家資格です。第一次検定は17歳以上なら学歴や経験を問わず受けられます。建築・躯体・仕上げの種別の違い、令和6年度からの受検資格の見直し、試験日、受検手数料、最新の合格率を、建設業振興基金と国土交通省の公式情報で整理しました。
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第一次検定は17歳以上なら受けられる
2級建築施工管理技士の取り方
AT A GLANCE
2級建築施工管理技士(種別:建築・躯体・仕上げ)の早見表
- 資格名
- 2級建築施工管理技士(種別:建築・躯体・仕上げ)
- 種類
- 国家資格(建設業法の技術検定)
- 費用の目安
- 受検手数料:第一次検定6,150円/第二次検定6,150円/両方12,300円(いずれも非課税・令和8年度)
- かかる日数
- 第一次検定・第二次検定とも試験は1日(令和8年度は前期6月14日、後期と第二次検定は11月8日)
- 受ける条件
- 第一次検定は試験の年度に満17歳以上。第二次検定(新受検資格)は2級第一次検定の合格後に実務経験3年以上など
- 公式の出典
- 公式情報を確認する ↗
MONEY MAP
この仕事の月収と、費用対効果
統計の職種:建築技術者(建築施工管理技術者・建築現場監督・建築士などを含む職種。資格を持つ人だけの平均ではありません)
月収=きまって支給する現金給与額(残業代などを含む・賞与を除く)。全体の平均との差は+8.6万円。
| この職種 | 全体 | |
|---|---|---|
| 月収(きまって支給) | 45.6万円 | 37.0万円 |
| うち基本の給与(所定内) | 40.8万円 | 34.1万円 |
| 年間の賞与など | 131.6万円 | 101.0万円 |
| 年収の目安(計算値) | 約679万円 | 約546万円 |
費用対効果
取るのにかかる費用 12,300円(第一次検定・第二次検定の受検手数料(非課税))は、この職種の月収の約3%、日数にすると約0.8日分です。
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者・男女計・企業規模10人以上(e-Stat ↗)。年収の目安は「月収×12+賞与」で計算した値です。統計は「その職種で働く人の平均」で、資格を持つ人だけの平均ではありません。日数は1か月を30日として計算しています。
目次
「2級建築施工管理技士って、現場で何ができるようになるの?」
「建築・躯体・仕上げって、どれを選べばいい?」
「試験はいつで、受検料はいくら? どれくらい受かっている?」
2級建築施工管理技士は、建設業法にもとづく国家資格です。試験は「第一次検定」と「第二次検定」の2段階で、それぞれの合格で名乗れる称号があります。
この記事でわかること
- 「技士補」と「技士」の違いと、主任技術者になれる工事
- 建築・躯体・仕上げの3つの種別の違い
- 令和8年度の試験日・受検手数料・試験の中身
- 最新の合格率(第一次検定36.3%・第二次検定32.7%)
この記事の答え
第一次検定は、試験の年度に満17歳以上になる人なら、学歴や経験に関係なく受けられます。合格すると「2級建築施工管理技士補」を名乗れます。
そのあと実務経験を3年以上積むと、第二次検定を受けられます(令和6年度からの新受検資格)。合格すると「2級建築施工管理技士」になり、選んだ種別の工事で主任技術者になれます。受検手数料は第一次・第二次それぞれ6,150円です。
土木の施工管理技士と、同じしくみなんですか?
二段の階段なのは同じだよ。建築は「種別」の選び方が大事だから、そこを順番に見ていこう。
ゴール:取ると何ができる?
2級建築施工管理技術検定は、建設業振興基金が国土交通大臣の指定を受けて行う国家試験です。
| 合格した検定 | 名乗れる称号 |
|---|---|
| 第一次検定 | 2級建築施工管理技士補 |
| 第二次検定 | 2級建築施工管理技士 |
国土交通省の資料では、2級の施工管理技士は「主任技術者」になることができると整理されています。主任技術者は、工事現場で施工の技術上の管理を受け持つ人です。
建設業者は、軽微なものを除くすべての建設工事で、主任技術者を置かなければなりません。元請で下請に出す金額の合計が一定以上の工事では、主任技術者ではなく監理技術者が必要です。監理技術者になれるのは1級の施工管理技士などです。
2級の施工管理技士は、一般建設業の許可で営業所に置く「専任の技術者」にもなれます。
3つの種別:建築・躯体・仕上げ
第二次検定は「建築」「躯体」「仕上げ」の3つの種別から1つを選んで受けます。主任技術者になれる工事は、合格した種別で決まります。
| 種別 | 主任技術者になれる主な工事 |
|---|---|
| 建築 | 建築一式工事、解体工事 |
| 躯体(くたい=建物の骨組み) | 大工、とび・土工・コンクリート、タイル・れんが・ブロック、鋼構造物、鉄筋、解体 |
| 仕上げ | 大工、左官、石、屋根、タイル・れんが・ブロック、板金、ガラス、塗装、防水、内装仕上、熱絶縁、建具 |
建設業振興基金は、種別「建築」はすべての工事で使える種別ではないと注意しています。たとえば塗装工事なら「仕上げ」、とび・土工・コンクリート工事なら「躯体」で合格する必要があります。
実務経験として数えられるのも、選んだ種別に対応する工事だけです。申込みのあとで種別を変えることはできません。
受けられる人:令和6年度からの見直し
令和6年度の技術検定から、受検資格が見直されました。2級の第一次検定は、試験の年度に満17歳以上になる人なら受けられます。この条件は見直しの前から変わっていません。
令和8年度は、生年月日が平成22年4月1日以前の人が対象でした。試験の日に17歳になっている必要はありません。
変わったのは第二次検定です。新しい受検資格では、学歴に関係なく、第一次検定などに合格したあとの実務経験で受けられるようになりました。
| 新受検資格の区分 | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 2級建築施工管理技術検定の第一次検定に合格 | 合格後、3年以上 |
| 1級建築施工管理技術検定の第一次検定に合格 | 合格後、1年以上 |
| 一級建築士試験に合格 | 合格後、1年以上 |
「第一次検定合格」は、令和3年度以降の合格が対象です。新受検資格では、第一次・第二次検定を同時に申し込むことはできません。申込みはインターネットだけです。
令和6年度から令和10年度までは経過措置の期間です。見直し前の「旧受検資格」と新受検資格の、どちらでも第二次検定を受けられます。
| 旧受検資格(主なもの・2級建築) | 指定学科 | 指定学科以外 |
|---|---|---|
| 大学卒業 | 卒業後1年以上 | 卒業後1年6か月以上 |
| 短大・高専卒業 | 卒業後2年以上 | 卒業後3年以上 |
| 高校卒業 | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6か月以上 |
| その他(学歴を問わない) | 通算8年以上 | 通算8年以上 |
旧受検資格では、とびや型枠施工などの技能士は「躯体」、左官や塗装などの技能士は「仕上げ」で受ける区分もあります。技能検定の級と合格した年度で、必要な実務経験が変わります。自分がどれに当たるかは「受検の手引」で確かめてください。
道筋:2級建築施工管理技士までの5ステップ
- 第一次検定を申し込む インターネットで申し込みます。令和8年度は前期が2月6日〜2月27日、後期が6月29日〜7月27日でした。
- 第一次検定を受ける 令和8年度は前期が6月14日、後期が11月8日。合格すると「2級建築施工管理技士補」を名乗れます。
- 合格証明書の交付を申請する 令和3年度以降の合格者は、国土交通省へ申請すると、技士補の合格証明書が交付されます。
- 実務経験を積む 新受検資格なら、2級第一次検定の合格後に3年以上。選んだ種別に対応する工事の経験で数えます。
- 第二次検定を受ける 第二次検定は後期だけで、令和8年度は11月8日。合格すると「2級建築施工管理技士」になります。
旧受検資格で受ける人は、第一次検定と第二次検定を同じ日に受ける申込みもできます。初めての人は書面での申込みになり、願書を買う必要があります。
経験がまだ無いなら、先に第一次検定だけ受けておけばいいんですね。
うん、先に技士補になっておく道があるよ。種別と経験の数え方は、手引でよく確かめてね。
試験の中身:第一次はマークシート、第二次は記述も
| 項目 | 第一次検定 | 第二次検定 |
|---|---|---|
| 検定科目 | 建築学等、施工管理法、法規 | 施工管理法(種別ごと) |
| 解答の方法 | 四肢択一・五肢択一(マークシート) | 四肢択一(マークシート)と記述 |
| 試験時間(令和8年度) | 10時15分〜12時45分 | 14時15分〜16時15分 |
| 合格基準 | 得点が60%以上 | 得点が60%以上 |
令和8年度の第一次検定(前期)は、40問中24問以上の正解で合格でした。第一次検定には種別がなく、全員が同じ科目を受けます。
第一次検定では、建築学のほか土木・電気・機械の概略の知識、設計図書を読む知識、施工管理と法令の知識が問われます。第二次検定では、主任技術者として施工計画や施工図を作る応用能力などが問われます。
検定問題と正答肢は、建設業振興基金のサイトで1年間公表されます。記述式の設問の正答は公表されません。
日数
第一次検定も第二次検定も、試験そのものは1日です。令和8年度の日程は次のとおりです。
| 検定 | 申込受付 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 第一次検定(前期) | 2月6日〜2月27日 | 6月14日(日) | 7月13日(月) |
| 第一次検定(後期) | 6月29日〜7月27日 | 11月8日(日) | 12月21日(月) |
| 第二次検定 | 6月29日〜7月27日 | 11月8日(日) | 令和9年2月5日(金) |
後期の書面申請は7月13日〜7月27日でした。試験地は、前期が札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄の10か所です。後期は青森・金沢・鹿児島を加えた13か所です。
新受検資格で第二次検定まで進むなら、第一次検定の合格後に3年以上の実務経験が要ります。試験の日数より、この経験の年数のほうが長くかかります。
費用
受検手数料は、建設業振興基金の令和8年度の案内による金額です。
| 申し込む検定 | 受検手数料 |
|---|---|
| 第一次検定 | 6,150円(非課税) |
| 第二次検定 | 6,150円(非課税) |
| 第一次検定・第二次検定 | 12,300円(非課税) |
インターネット申込では、クレジットカード払いかコンビニ払いを選べます。手数料は原則として返ってきません。
ただし、受検資格が認められなかった人と、試験日の1か月前までに決められた辞退の手続きをした人には、返還にかかる経費などを引いた額が返されます。
手数料は自分で払うものですか?
中の人の周りの現場では、仕事で使う資格は会社が費用を出してくれるのがふつうだよ。勤め先に先に聞いてみてね。
合格率:第一次検定36.3%、第二次検定32.7%
建設業振興基金の発表資料から、直近の数字をまとめました(種別はまとめた数字です)。
| 検定 | 受検者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 第一次検定(前期) | 15,465人 | 7,249人 | 約46.9%(人数から計算) |
| 令和7年度 第一次検定(後期) | 22,803人 | 8,285人 | 36.3% |
| 令和7年度 第二次検定 | 18,320人 | 5,991人 | 32.7% |
令和8年度前期の資料には合格率の記載がないため、受検者と合格者の人数から計算しました。令和7年度後期の第一次検定には、第一次・第二次を同時に申し込んだ人も含まれます。
前の年度(令和6年度)は、後期の第一次検定が50.5%、第二次検定が40.7%でした。令和8年度の後期と第二次検定の結果は、12月21日と令和9年2月5日に発表される予定です。
取ったあとの仕事
2級建築施工管理技士が働くのは、住宅やビルなど建物の工事現場です。統計の職種解説では、建物の計画・設計・施工管理・検査などの技術的な仕事が「建築技術者」に入ります。建築施工管理技術者や建築現場監督も、この職種の例です。
厚生労働省の一般職業紹介状況(令和8年9月分・常用、パートを含む)では、「建築・土木・測量技術者」の有効求人は59,740、有効求人倍率は5.77倍でした。職業計の有効求人倍率は1.08倍です。
上の月収の欄は、統計の「建築技術者」の平均です。建築士なども入っており、資格を持つ人だけの平均ではありません。
そろえる教材
2級建築施工管理技士のテキスト・過去問題集
第一次検定は40問中24問以上(令和8年度前期)が合格ラインでした。第二次検定は記述式なので、過去問で答えを書く練習をしておくと進めやすくなります。新しい年度の版を選びましょう。
eラーニングで学ぶなら:SAT
現場系・技術系の資格のeラーニングを扱うSAT株式会社の講座一覧には、「建築施工管理技士」があります(2026年11月3日に公式サイトで確認)。講座の中身や対応している範囲は講座ページで確かめてください。
よくある質問
学歴や実務経験がなくても受けられますか?
第一次検定は、試験の年度に満17歳以上になる人なら、学歴や実務経験に関係なく受けられます。第二次検定には実務経験が必要です。
種別「建築」に受かれば、どの工事でも主任技術者になれますか?
なれません。建設業振興基金は、種別「建築」はすべての工事で使える種別ではないと案内しています。塗装工事なら「仕上げ」、鉄筋工事なら「躯体」など、工事に合った種別での合格が必要です。
旧受検資格はいつまで使えますか?
令和10年度までです。令和11年度からは新受検資格だけになります。ただし、令和6〜10年度に「第二次検定のみ」の再受検の対象になった人は、令和11年度以降も旧受検資格で申し込めます。
参考・出典
出典(13件)
- 建設業振興基金「令和8年度 2級 建築施工管理技術検定のご案内」(日程・受検手数料・試験地・受検資格)
- 建設業振興基金 試験研修本部(施工管理技士ができること・種別ごとの工事の表)
- 建設業振興基金「令和8年度【前期】受検の手引(第一次検定のみ)」
- 建設業振興基金「令和8年度【後期】受検の手引(第一次検定のみ)」
- 建設業振興基金「令和8年度 受検の手引(第二次検定のみ・旧受検資格用)」
- 建設業振興基金「2級 新受検資格の手引」
- 建設業振興基金「新受検資格での受検申請について」
- 建設業振興基金「過去の受検状況・検定問題・合格基準」
- 建設業振興基金「令和8年度 2級建築 第一次検定(前期)実施結果」
- 建設業振興基金「令和7年度 2級建築施工管理技術検定 結果表」
- 国土交通省「令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります」(チラシ)
- 国土交通省「技術者制度の概要」(主任技術者・監理技術者の要件、技士補と技士)
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)」参考統計表・厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)第1表(e-Stat)