08事務・お金

日商簿記3級の取り方|受験料3,300円・60分・ネット試験は随時

日商簿記3級は、学歴や年齢を問わず受けられる商工会議所の検定試験です。ネット試験と年3回の統一試験の違い、受験料、試験時間と合格基準、最新の合格率、2級との違いまでを、日本商工会議所の公式情報で整理しました。

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受験料3,300円・60分

日商簿記3級の取り方

AT A GLANCE

日商簿記検定試験 3級の早見表

資格名
日商簿記検定試験 3級
種類
商工会議所の検定試験(商工会議所法にもとづく公的試験)
費用の目安
受験料3,300円(税込)。ネット試験のインターネット申込は別に事務手数料550円(税込)
かかる日数
試験は60分。ネット試験は会場ごとに随時、統一試験は年3回(6月・11月・2月)
受ける条件
学歴・年齢・性別・国籍を問わず受験できる(公式Q&Aより)
公式の出典
公式情報を確認する ↗

MONEY MAP

この仕事の月収と、費用対効果

統計の職種:会計事務従事者(簿記3級を持つ人だけの平均ではありません)

この職種34.3万円
全体の平均37.0万円

月収=きまって支給する現金給与額(残業代などを含む・賞与を除く)。全体の平均との差は−2.8万円。

この職種全体
月収(きまって支給)34.3万円37.0万円
うち基本の給与(所定内)32.1万円34.1万円
年間の賞与など101.2万円101.0万円
年収の目安(計算値)約512万円約546万円

費用対効果

取るのにかかる費用 3,300円(受験料(ネット試験・統一試験とも))は、この職種の月収の約1%、日数にすると約0.3日分です。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者・男女計・企業規模10人以上(e-Stat ↗)。年収の目安は「月収×12+賞与」で計算した値です。統計は「その職種で働く人の平均」で、資格を持つ人だけの平均ではありません。日数は1か月を30日として計算しています。

目次

「簿記3級って、ネット試験と紙の試験のどっちで受ければいい?」

「受験料はいくら? 何点取れば合格?」

「合格率はどれくらい? 2級とは何が違うの?」

日商簿記3級は、会社のお金の出入りを記録する「簿記」の基本を確かめる検定試験です。試験を行うのは、日本商工会議所と各地の商工会議所です。

この記事でわかること

  • ネット試験と統一試験(紙の試験)の違い
  • 試験時間(60分)と合格基準(70%以上)
  • 受験料(3,300円)と、申込みから合格までの流れ
  • 最新の受験者数・合格率と、2級との違い

この記事の答え

日商簿記3級は、学歴や年齢を問わず受けられ、受験料は3,300円(税込)。試験は60分で、70%以上取れば合格です。

受け方は2つあります。全国の会場のパソコンで随時受ける「ネット試験」と、年3回の決まった日に紙で受ける「統一試験」です。

どちらで合格しても、扱いは同じです。最近の合格率は、ネット試験で4割前後、統一試験で3割台です。

読者読者

経理の仕事に興味があって、簿記3級を受けてみたいです。何から調べればいいですか?

ちずがめちずがめ

まずは、ネットと紙のどっちで受けるかを決めよう。それで申込みの先が変わるんだ。

ゴール:取ると何ができる?

簿記3級は、免許のように「これがないとできない仕事」が決まる資格ではありません。簿記の基本を身につけたことを、商工会議所が認める検定です。

日本商工会議所は、3級のレベルをこう説明しています。

  • 業種や職種にかかわらず、働く人が身につけておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される
  • 基本的な商業簿記を身につけ、小さな会社の経理の書類を正しく処理できるレベル

「商業簿記」とは、仕入れや売上げなど、会社の外とのお金のやり取りを記録して、決算書(1年の成績表)を作る技能です。

公式のQ&Aでは、昇進・昇格の条件や資格手当の対象にしている企業もあると紹介されています。大学の推薦入学で有利になることも、3級のページに書かれています。

道筋:合格するまでの4ステップ

  1. ネット試験か統一試験かを選ぶ ネット試験は、会場が決めた日に随時受けられます。統一試験は、全国同じ日(年3回)に紙で受けます。試験の時間と合格基準は同じです。
  2. 申し込む ネット試験は、申込専用ページか、受けたい会場に直接申し込みます。統一試験は、受けたい地域の商工会議所に申し込みます。受付の方法と期間は、商工会議所ごとに違います。
  3. 試験を受ける 顔写真つきの身分証明書(運転免許証・パスポート・社員証・学生証など)と、計算機能だけの電卓を持って行きます。
  4. 合否を受け取る ネット試験は、試験が終わるとすぐに合否がわかります。統一試験は、受けた商工会議所ごとに後日発表されます。

どの級から受けてもかまいません。3級に合格していなくても、2級や1級を受けられます(公式のQ&Aより)。

ネット試験と統一試験の違い

日本商工会議所の公式ページをもとに、2つの受け方を並べました。

項目ネット試験統一試験(紙の試験)
試験日会場が決める日(毎週・毎月や、希望に応じて随時)年3回の決まった日
受ける場所全国のネット試験会場各地の商工会議所が用意する会場
答え方パソコンで選ぶ・入力する問題と答案が一体の冊子に書く
書く道具会場がボールペンとA4の紙2枚を貸すHBかBの黒鉛筆・シャープペン・消しゴム
計算の道具電卓のみ(そろばんは不可)電卓かそろばん、どちらか1つ
合否試験後すぐ商工会議所ごとに後日

ネット試験の申込みには2つの方式があります。どちらも試験の中身は同じです。

方式会場の数払い方事務手数料(税込)
インターネット申込方式全国140超クレジットカード・コンビニ・Pay-easy550円
会場問い合わせ方式全国120超会場ごとに違う(銀行振込・当日持参など)0円〜(会場ごとに違う)

インターネット申込方式では、まず申込専用ページで「マイページ」を作ります。

ネット試験で合格すると、紙のスコアレポートに載った二次元コードから「デジタル合格証」をスマートフォンなどに取り込みます。紙やカードの合格証はありません。

公式は、ネット試験の合格と統一試験の合格は同じ扱いで、履歴書には「日商簿記検定試験(3級)取得」と書けるとしています。

読者読者

ネット試験なら、自分の都合のいい日に受けられそうですね。

ちずがめちずがめ

受けられない期間もあるから、日程は先に確かめておこう。一歩ずつ行けば、ちゃんと着くよ。

試験の中身:60分・3題以内

日本商工会議所の「3級 試験科目」のページと、ネット試験の案内では、試験はこう決まっています。

項目内容
試験科目商業簿記
問題の数3題以内
試験時間60分
合格基準70%以上
ネット試験の答え方選ぶ問題と入力する問題。仕訳の問題はプルダウンで選ぶ
出題の範囲「出題区分表」にそって出題。毎年4月1日時点の法令にもとづく

ネット試験では、金額は数字だけを入力します。文字や円マークを入れると不正解になります。カンマは入れなくてかまいません。

2027年4月から、配点が変わる

日本商工会議所は2026年9月25日に、3級の配点を変えると発表しました。2027年4月1日以降の試験(ネット試験・統一試験・団体試験)が対象です。

問題配点(2027年4月1日以降)
第1問45点
第2問25点
第3問30点
合計100点(合格基準は70点以上)

2027年3月31日までに受ける場合は、これまでの配点のままです。変わるのは3級だけです。

日数:試験は1日・ネット試験は当日に合否

試験そのものは60分です。勉強にかかる日数は、公式には示されていません。人によって大きく違うので、この記事では書きません。

統一試験の日程(2026年度)

回試験日級
第173回2026年6月14日(日)1〜3級
第174回2026年11月15日(日)1〜3級
第175回2027年2月28日(日)2〜3級

第174回(11月15日)の申込受付は終了したと、公式サイトで告知されています(2026年10月21日)。次に受けられるのは、第175回(2027年2月28日)です。

申込みの時期は商工会議所ごとに違います。3級のページは試験日の約2か月前、日程カレンダーは約3か月前を目安に、受けたい地域の商工会議所に問い合わせるよう案内しています。

ネット試験が休みの期間

統一試験の前後は、ネット試験(2級・3級)が受けられません。2026年度の休止期間はこの4つです。

  • 2026年4月1日(水)〜4月13日(月)
  • 2026年6月8日(月)〜6月17日(水)
  • 2026年11月9日(月)〜11月18日(水)
  • 2027年2月22日(月)〜3月3日(水)

ネット試験の合否は、試験が終わるとすぐに出ます。合格したその日に、デジタル合格証を受け取れます。

費用:受験料は3,300円

項目金額(税込)
受験料(ネット試験・統一試験とも)3,300円
ネット試験の事務手数料(インターネット申込方式)550円
ネット試験の事務手数料(会場問い合わせ方式)0円〜(会場ごとに違う)

金額は、日本商工会議所の「2026年度試験日程カレンダー」と、ネット試験の案内に示された額です。インターネット申込方式なら、受験料と事務手数料で合計3,850円になります(計算値)。

統一試験の申込み方法や払い方は、商工会議所ごとに違います。申し込む商工会議所で確かめてください。

2級との違い(短く)

項目3級2級
試験科目商業簿記商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)
問題の数3題以内5題以内
試験時間60分90分
合格基準70%以上70%以上
受験料(税込)3,300円5,500円
ネット試験の合格率(2025年度)40.8%32.9%

「工業簿記」は、工場で材料や人の手をどれだけ使ったかを記録・計算する技能です。2級は、決算書の数字から会社の中身をつかめるレベルとされています。

読者読者

いきなり2級を受けてもいいんですか?

ちずがめちずがめ

受けられるけど、初めてなら下の級から順に、と公式もすすめているよ。

取ったあとの仕事

簿記3級の知識が生きるのは、会社の経理や会計の事務です。ただし、3級を取れば経理の仕事に就けるとは限りません。

正直に書くと、会計の事務は「働きたい人のほうが多い」職種です。厚生労働省「一般職業紹介状況」(2026年9月分・常用とパートを含む)では、ハローワークの数字はこうでした。

職業有効求人有効求職有効求人倍率
会計事務従事者17,548件31,845人0.55倍
職業計(すべての仕事)2,039,793件1,892,571人1.08倍

0.55倍は、仕事を探している人2人に対して、求人がおよそ1件という意味です。すべての仕事の平均(1.08倍)の半分ほどです。

経理の求人に応募するときは、3級だけで比べられることも考えておきましょう。実務の経験や、2級など上の級と組み合わせる人もいます。

受けている人の数(公式の統計)

日本商工会議所の「受験者データ」による、3級の最近の数字です。

ネット試験

期間受験者数合格者数合格率
2026年4月〜6月64,183人28,546人44.5%
2025年4月〜2026年3月276,477人112,797人40.8%
2024年4月〜2025年3月254,433人98,235人38.6%

統一試験

回(試験日)実受験者数合格者数合格率
第173回(2026年6月14日)14,359人4,854人33.8%
第172回(2026年2月22日)17,140人5,757人33.6%
第171回(2025年11月16日)16,648人5,743人34.5%

2025年度に3級を受けた人は、ネット試験が276,477人でした。同じ年度の統一試験3回(第170〜172回)の実受験者は合わせて52,723人なので、ネット試験の人がおよそ5倍です(計算値)。

合格率はネット試験で4割前後、統一試験で3割台です。半分以上の人は不合格になる試験なので、準備をしてから受けることをおすすめします。

そろえる教材

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日商簿記3級のテキスト・問題集

3級は70点以上で合格です。2027年4月から配点が変わるので、受ける時期に合った新しい版を選びましょう。

よくある質問

受けるための条件はありますか?

ありません。公式のQ&Aでは、学歴・年齢・性別・国籍は一切問わないとされています。小学生から社会人、高齢の方まで受けています。

ネット試験の合格は、紙の試験より軽く見られませんか?

日本商工会議所は、ネット試験の合格と統一試験の合格は同じ扱いとしています。履歴書には、どちらでも「日商簿記検定試験(3級)取得」と書けます。

試験にスマートフォンの電卓は使えますか?

使えません。持ち込めるのは計算機能(四則演算)だけの電卓です。印刷・音が出る・プログラム(関数電卓など)・辞書の機能がある電卓も持ち込めません。ネット試験では、そろばんも使えません。

参考・出典

出典(11件)
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