介護福祉士の取り方|受験資格・手数料20,510円・合格率70.1%
介護福祉士は、介護の専門職の国家資格です。養成施設・実務経験+実務者研修・福祉系高校などの受験資格、第39回の試験日と受験手数料、125問の中身とパート合格、合格基準、第38回の合格率、登録の手続きと費用を、試験センターと厚生労働省の公式情報で整理しました。
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第39回は令和9年1月31日
介護福祉士の取り方
AT A GLANCE
介護福祉士の早見表
- 資格名
- 介護福祉士
- 種類
- 国家資格(社会福祉士及び介護福祉士法)
- 費用の目安
- 受験手数料20,510円+登録免許税9,000円+登録手数料3,320円=32,830円(実務者研修や養成施設の費用は別)
- かかる日数
- 試験は1日(午前・午後の筆記)。受けるまでに、実務経験なら3年以上(従業期間1,095日以上・従事日数540日以上)
- 受ける条件
- 養成施設の卒業、実務経験3年以上+実務者研修の修了、福祉系高校の卒業などのいずれか
- 公式の出典
- 公式情報を確認する ↗
MONEY MAP
この仕事の月収と、費用対効果
統計の職種:介護職員(医療・福祉施設等)(介護福祉士を持つ人だけの平均ではありません)
月収=きまって支給する現金給与額(残業代などを含む・賞与を除く)。全体の平均との差は−9.3万円。
| この職種 | 全体 | |
|---|---|---|
| 月収(きまって支給) | 27.8万円 | 37.0万円 |
| うち基本の給与(所定内) | 26.3万円 | 34.1万円 |
| 年間の賞与など | 54.8万円 | 101.0万円 |
| 年収の目安(計算値) | 約388万円 | 約546万円 |
費用対効果
取るのにかかる費用 32,830円(受験手数料と登録の費用の合計)は、この職種の月収の約12%、日数にすると約3.5日分です。
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者・男女計・企業規模10人以上(e-Stat ↗)。年収の目安は「月収×12+賞与」で計算した値です。統計は「その職種で働く人の平均」で、資格を持つ人だけの平均ではありません。日数は1か月を30日として計算しています。
目次
「介護の仕事をしているけど、介護福祉士はどうしたら受けられる?」
「試験はいつ? 受験手数料はいくら? どれくらい受かっている?」
「合格したら、すぐ介護福祉士と名乗れる?」
介護福祉士は、介護の専門職の国家資格です。試験に合格し、登録してはじめて「介護福祉士」と名乗れます。
この記事でわかること
- 受験資格の道(養成施設・実務経験+実務者研修・福祉系高校など)
- 第39回の試験日・受験手数料・125問の中身とパート合格
- 合格基準と、第38回の合格率70.1%の内訳
- 合格してから登録するまでの手続きと費用
この記事の答え
介護福祉士は、受験資格を満たして国家試験に合格し、登録すると取れます。働きながら目指すなら「介護の実務経験3年以上+実務者研修の修了」が受験資格です。
次の第39回は令和9年1月31日(日)、受験手数料は20,510円です(申し込みは令和8年9月2日で終了)。前回の第38回は、受験者78,469人のうち54,987人が合格し、合格率は70.1%でした。
合格後は、登録免許税9,000円と登録手数料3,320円を納めて登録します。
介護の仕事を続けていれば、そのうち受けられるんですか?
経験の年数だけでは足りないんだ。どの道で受けるのか、地図で確かめてみよう。
ゴール:取ると何ができる?
介護福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」にもとづく国家資格です。厚生労働省の資料では、次のような仕事をする人と書かれています。
- 体や心の障害で日常生活に支障がある人に、心身の状況に応じた介護をする
- 医師の指示のもとで、喀痰吸引(たんの吸引)など法令で決められた行為を行う
- 本人や家族などの介護者に、介護についての助言・指導をする
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格の種類 | 国家資格(登録した人だけが「介護福祉士」と名乗れる) |
| 試験と登録を行うところ | 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター(厚生労働大臣が指定) |
| 登録している人 | 2,061,643人(令和8年1月末現在) |
試験センターは、登録しなければ「介護福祉士」の名称を使えないと案内しています。合格しただけでは名乗れない点に気をつけてください。
道筋:介護福祉士になるまでの5ステップ
- 受験資格の道を選ぶ 養成施設を卒業する、実務経験3年以上+実務者研修を修了する、福祉系高校を卒業する、などの道があります(下の表)。
- インターネットで受験を申し込む 第39回の受付は令和8年7月22日〜9月2日でした。期間内に受験手数料の支払い(クレジットカードかコンビニ)を終えないと、申し込みは無効になります。
- 受験票を受け取る 第39回の受験票は令和8年12月11日に発送されます。試験会場は受験票で知らされます。
- 筆記試験を受ける 第39回は令和9年1月31日(日)。午前と午後に分かれた筆記試験です。
- 合格発表のあと、登録を申請する 第39回の合格発表は令和9年3月23日(火)。合格証書と一緒に届く登録の手引に沿って、書類を簡易書留で送ります。
受験資格のおもな道
試験センターの「受験資格(概要)」をまとめると、こうなります。
| 道 | 受験資格 |
|---|---|
| 養成施設ルート | 介護福祉士養成施設(2年以上、または1年以上)を卒業した人 |
| 実務経験ルート | 介護等の業務に3年以上(従業期間1,095日以上・従事日数540日以上)従事し、実務者研修を修了した人 |
| 福祉系高校ルート | 平成21年度以降に福祉系高校に入学し、必要な科目を履修して卒業した人 |
| 特例高校 | 特例高校を卒業したあと、介護等の業務に9か月以上(従業期間273日以上・従事日数135日以上)従事した人 |
| EPA(経済連携協定) | EPA介護福祉士候補者として、介護等の業務に3年以上従事した人 |
実務経験ルートでは、「実務経験3年以上」だけでは受験できません。実務者研修の修了も必要です(介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修を修了した人も対象)。
「従業期間」は対象の施設・職種に在籍した期間、「従事日数」は実際に介護の仕事をした日数です。どちらも満たす必要があります。1日の勤務時間は問いません。
試験センターは、受験資格に国籍・性別・年齢・学歴の制約はないと案内しています。
実務経験に数えられない職種
対象の施設で働いていても、主な仕事が介護でない職種は実務経験になりません。試験センターは例として、生活相談員・看護師・事務員・調理員・運転手などを挙げています。自分の職種が入るかは、試験センターの「実務経験の範囲」で確かめてください。
実務者研修とは
実務者研修は、原則450時間の研修です。厚生労働省の資料では、介護職員初任者研修を修了した人は320時間を受ける形になっています。
また、実務者研修の受講費用などを最大20万円貸し付け、介護福祉士の資格を取ったあと2年間介護の仕事を続けると返済が全額免除になる制度もあります。条件は都道府県で違うので、お住まいの都道府県で確かめてください。
働きながらだと、実務経験と実務者研修の両方がいるんですね。
そうなんだ。日数の数え方も決まっているから、職場の証明書を早めに確かめておこう。
試験の中身:125問・3パート
試験は筆記だけです。第37回(令和6年度)から実技試験はなくなりました。出題数は125問で、五肢択一を基本とする多肢選択形式です。
| パート | 試験科目 | 配点 | 第39回の試験時間 |
|---|---|---|---|
| A | 人間の尊厳と自立/介護の基本/社会の理解/人間関係とコミュニケーション/コミュニケーション技術/生活支援技術 | 60点 | 午前 10時00分〜11時45分 |
| B | こころとからだのしくみ/発達と老化の理解/認知症の理解/障害の理解/医療的ケア | 45点 | 午後 13時40分〜15時35分(BとC) |
| C | 介護過程/総合問題 | 20点 | (午後にBと続けて実施) |
全部で13科目です。「総合問題」は、すべての領域の知識と技術を、事例の形で横断的に問う問題です。配点は1問1点、125点満点です。
パート合格(合格パートの受験免除)
全体で不合格でも、**基準に達したパートは「パート合格」**になります。パート合格は、合格した試験の翌々年まで有効です。
第39回からは、パート合格がある人は「全パートを受ける」か「不合格のパートだけを受ける」かを選べます。不合格のパートの一部だけを受けることはできません。
選べるのは、第38回でパート合格になった人だけです。初めて受ける人などは、全パートを受けます。
合格基準と合格率
合格基準
試験センターの合格基準では、全パートを受けた人は次の2つを満たすと合格です。
- 総得点の60%程度を基準に、問題の難しさで補正した点数(合格基準点)以上をとる
- 11の科目群すべてで得点がある(0点の科目群がない)
第38回の合格基準点は、125点中64点以上でした。パートごとの合格基準点は、Aパート32.23点、Bパート20.43点、Cパート11.33点です。
第38回の合格率:70.1%
厚生労働省の発表(令和8年3月16日)による、第38回(令和8年1月25日実施)の結果です。
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 受験者 | 78,469人 |
| 合格者 | 54,987人 |
| 合格率 | 70.1% |
| パート合格者 | Aパート3,935人/Bパート1,509人/Cパート6,181人(一部重複) |
受験資格の区分別の合格率も公表されています。おもなものを抜き出しました。
| 受験資格の区分 | 受験者 | 合格率 |
|---|---|---|
| 介護福祉士養成施設 | 7,824人 | 58.8% |
| 社会福祉施設の介護職員等 | 48,612人 | 69.7% |
| 訪問介護員等 | 9,706人 | 82.3% |
| 介護老人保健施設、介護医療院の介護職員等 | 4,892人 | 61.1% |
| 医療機関の看護補助者等 | 5,355人 | 67.8% |
| 福祉系高等学校(専攻科を含む) | 2,024人 | 90.9% |
過去5回の合格率は、第34回72.3%、第35回84.3%、第36回82.8%、第37回78.3%、第38回70.1%です。回によって差があります。
7割の人が受かっているなら、少し安心しました。
0点の科目群があると不合格になるから、苦手な科目をなくしておこう。一歩ずつ行けば、ちゃんと着くよ。
日数
試験は1日です。第39回は、全パートを受ける人で午前10時00分〜11時45分、午後13時40分〜15時35分です。
試験地は35か所(北海道・東京都・大阪府・沖縄県など)。申し込みのときに選んだ試験地は変えられません。
受けるまでにかかる期間は、道によって違います。
- 養成施設ルート:養成施設で1年以上または2年以上
- 実務経験ルート:介護の仕事で3年以上(1,095日以上・540日以上)+実務者研修
- 福祉系高校ルート:高校で必要な科目を履修して卒業
実務経験と実務者研修は、試験を行う年度の3月31日までに満たす見込みなら、「見込み」で申し込めます。
費用:試験と登録で32,830円
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 受験手数料(第39回) | 20,510円 |
| 登録免許税(収入印紙) | 9,000円 |
| 登録手数料 | 3,320円 |
| 合計 | 32,830円 |
※試験センターの公式ページより(2026年11月3日に確認)。登録免許税は郵便局などで収入印紙を買い、登録申請書に貼ります。登録手数料は、試験センター所定の払込用紙で払い込みます。
このほか、道によって養成施設の学費や実務者研修の受講料がかかります。金額は学校・事業者ごとに違うので、それぞれの案内で確かめてください。
登録の手続き
合格したら、試験センターに登録を申請します。おもな提出書類は次の3つです。
- 登録申請書(登録免許税9,000円の収入印紙を貼る)
- 貼付用紙(登録手数料3,320円の振替払込受付証明書の原本を貼る)
- 戸籍の個人事項証明書・戸籍抄本・本籍を記載した住民票のいずれか1通
書類は簡易書留で送ります。不備がなければ、1か月半程度で登録証が届きます。
平成20年度以前に福祉系高校に入学した人や、特例高校の人などは、登録の申請までに「介護過程Ⅲ」を受講する必要があります(実務者研修を修了していれば不要)。
取ったあとの仕事
第38回の受験資格の区分を見ると、老人福祉施設・障害者福祉施設・訪問介護・介護老人保健施設・医療機関などで働く人が受けています。介護福祉士の力が使われるのは、こうした介護の現場です。
国の統計(厚生労働省「一般職業紹介状況」2026年9月分)では、「介護サービス」の仕事のハローワークの有効求人は205,014件でした(常用・パートを含む)。
そろえる教材
介護福祉士のテキスト・過去問題集
125問・13科目の試験で、総得点の60%程度が合格の目安です。パート合格の仕組みもあるので、自分が受けるパートに合わせて新しい年度の版を選びましょう。
eラーニングで学ぶなら:SAT
現場系・技術系の資格のeラーニングを扱うSAT株式会社の講座一覧には、「介護福祉士国家試験」があります(2026年11月3日に公式サイトで確認)。講座の中身や対応している範囲は講座ページで確かめてください。
よくある質問
介護の仕事を3年以上していれば受けられますか?
実務経験3年以上だけでは受けられません。実務者研修の修了(または介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修の修了)も必要です。
養成施設を卒業すれば、試験なしで介護福祉士になれますか?
平成29年4月1日から令和14年3月31日までに養成施設を卒業した人は、試験に合格しなくても、卒業した年度の翌年度4月1日から5年間は介護福祉士になれる経過措置があります。ただし、令和9年4月1日以降に卒業する人がその後も登録を続けるには、試験の合格が必要です。
試験に落ちたら、次も全部受け直しですか?
基準に達したパートは「パート合格」になり、翌々年まで有効です。第39回からは、不合格のパートだけを受けることも選べます。
参考・出典
出典(13件)
- 社会福祉振興・試験センター「令和8年度 第39回介護福祉士国家試験」
- 社会福祉振興・試験センター「パート合格(合格パートの受験免除)のお知らせ」
- 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 合格基準」
- 社会福祉振興・試験センター「実務経験+実務者研修」
- 社会福祉振興・試験センター「実務経験の範囲」
- 社会福祉振興・試験センター「福祉系高校(平成21年度以降入学者)」
- 社会福祉振興・試験センター「新規登録の申請手続き」
- 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士経過措置登録について」
- 厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験合格発表について」
- 厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験 参考」(介護福祉士とは・これまでの試験結果・受験資格別の内訳・登録者数)(PDF)
- 厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験の合格基準及び正答について」(PDF)
- 厚生労働省「実務者研修の受講のための負担軽減策」(PDF)
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)について」