ITパスポートの取り方|受験料7,500円・120分100問・会場は全国
ITパスポート試験は、ITを使って働く人の基礎知識を国が証明する国家試験です。受験資格はなく、全国の会場のパソコンで随時受けられます。受験料・試験の中身・合格基準・申込みから合格証書までの流れを、IPAの公式情報で整理しました。
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受験資格なし・全国で随時
ITパスポートの取り方
AT A GLANCE
ITパスポート試験(iパス)の早見表
- 資格名
- ITパスポート試験(iパス)
- 種類
- 国家試験(情報処理技術者試験の一区分)
- 費用の目安
- 受験手数料7,500円(税込)
- かかる日数
- 試験は1回120分。全国の会場で随時(CBT方式)
- 受ける条件
- 受験資格なし(IPAのFAQより)
- 公式の出典
- 公式情報を確認する ↗
MONEY MAP
この仕事の月収と、費用対効果
統計の職種:ソフトウェア作成者(ITパスポートだけで就ける仕事という意味ではありません)
月収=きまって支給する現金給与額(残業代などを含む・賞与を除く)。全体の平均との差は+2.0万円。
| この職種 | 全体 | |
|---|---|---|
| 月収(きまって支給) | 39.1万円 | 37.0万円 |
| うち基本の給与(所定内) | 35.7万円 | 34.1万円 |
| 年間の賞与など | 109.5万円 | 101.0万円 |
| 年収の目安(計算値) | 約578万円 | 約546万円 |
費用対効果
取るのにかかる費用 7,500円(受験料)は、この職種の月収の約2%、日数にすると約0.6日分です。
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者・男女計・企業規模10人以上(e-Stat ↗)。年収の目安は「月収×12+賞与」で計算した値です。統計は「その職種で働く人の平均」で、資格を持つ人だけの平均ではありません。日数は1か月を30日として計算しています。
目次
「ITパスポートって、パソコンが苦手でも受けられる?」
「いつ、どこで受けるの? 申込みのしかたがわからない」
「受験料はいくら? 何点取れば合格?」
ITパスポート試験は、ITを使って働く人の基礎知識を国が証明する国家試験です。試験を行うのは、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)です。
この記事でわかること
- ITパスポートを取ると、何が証明できるか
- 申込みから合格証書までの5ステップ
- 試験の中身(120分・100問・3つの分野)と合格基準
- 受験料(7,500円)と、合格証書が届くまでの日数の例
この記事の答え
ITパスポートは、受験資格なし・受験料7,500円(税込)で、全国の試験会場のパソコンで受ける国家試験です。
試験は120分で100問。総合で1,000点中600点以上、さらに3つの分野それぞれで300点以上取れば合格です。
申込みはIPAのITパスポート試験のサイトで行い、試験日と会場も自分で選びます。
事務の仕事なんですが、ITパスポートを取ってみたいです。何から始めればいいですか?
まずは試験の形を知っておこう。受け方がわかると、準備の順番も見えてくるよ。
ゴール:取ると何ができる?
ITパスポートは、免許のように「これがないとできない仕事」が決まる資格ではありません。ITの基礎知識を持っていることを、国が証明する試験です。
IPAは、この試験を「ITを使うすべての社会人と、これから社会人になる学生」に向けたものと説明しています。技術系の人だけでなく、事務系の人や文系の学生も対象です。
出題の範囲は、ITの技術だけではありません。経営やお金、法律、仕事の進め方まで、幅広く問われます。
| 分野 | 中身の例(IPAの説明より) |
|---|---|
| ストラテジ系(経営全般) | 経営戦略、マーケティング、財務、法務など |
| マネジメント系(IT管理) | システム開発、プロジェクトマネジメントなど |
| テクノロジ系(IT技術) | ネットワーク、セキュリティ、データベースなど |
合格すると、経済産業大臣から**「情報処理技術者試験合格証書」**が交付されます。合格に有効期限はありません。
道筋:合格証書を受け取るまでの5ステップ
- 利用者IDを登録する ITパスポート試験のサイトで、自分の情報を登録します。申込みは、このサイトからだけです(郵便・電話・FAXでは受け付けていません)。
- 試験日と会場を選んで申し込む サイトにログインして、希望の日時と会場を選びます。支払いはクレジットカード・コンビニ・バウチャー(前払いの受験券)から選べます。
- 試験会場で受験する 確認票と、顔写真つきの本人確認書類(原本)を持って行きます。パソコンやメモ用紙は会場のものを使います。
- 結果を確かめる 試験の結果は、受験が終わったその場で確認できます。合格発表は、受験した翌月にサイトで行われます。
- 合格証書を受け取る 合格者には、合格証書が簡易書留で郵送されます。不合格の人には通知はありません。
申込み内容の変更は、試験日の3日前までです。試験日の2日前から当日までは、どんな理由でも変更できません。
複数の回を同時に申し込むことはできません。次の申込みは、申し込んだ試験を受けた翌日からできます。何回でも受験できます。
試験の中身:120分・100問
IPAの「試験内容・出題範囲」のページでは、試験はこう決まっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 100問(すべて小問) |
| 出題形式 | 四肢択一式(4つから1つを選ぶ) |
| 出題の内訳 | ストラテジ系 35問程度/マネジメント系 20問程度/テクノロジ系 45問程度 |
| 試験方式 | CBT方式(会場のパソコンの画面で解き、マウスやキーボードで答える) |
| 受験資格 | なし |
合格基準:2つの条件を両方満たす
合格には、次の2つを両方満たす必要があります。
| 条件 | 必要な点数 |
|---|---|
| 総合評価点 | 1,000点満点中 600点以上 |
| 分野別評価点 | ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系のそれぞれで、1,000点満点中 300点以上 |
点数は、正解の数をそのまま数えるのではなく、IRT(項目応答理論)という方法で計算されます。100問のうち8問は、今後の問題づくりのための問題で、採点には使われません。
総合で600点を超えても、1つの分野が300点に届かないと不合格です。苦手な分野を作らないことが大切です。
経営やお金の問題も出るんですね。IT以外も勉強が必要なんだ。
3つの分野を、少しずつ順番に見ていこう。一歩ずつ行けば、ちゃんと着くよ。
過去問題は公式サイトで見られる
IPAは、実際に出題した問題から100問を毎年公開しています(掲載は毎年4月ごろの予定)。問題と解答例はPDFで、令和8年度分から平成21年度分まで並んでいます。
試験の形に慣れるには、まず公式の過去問題を1回分解いてみると、どの分野が苦手かがわかります。CBT方式の画面を試せる「疑似体験ソフトウェア」も公式サイトにあります。
IPAは、2027年度から新しい試験制度に移る予定で、新しい試験制度のシラバスとサンプル問題を公開しています。受ける時期が近づいたら、公式サイトで確かめてください。
日数:試験は1日、合格証書まではおよそ2か月の例
試験そのものは1回120分です。全国47都道府県の会場で、CBT方式により随時行われています。会場ごとに、午前・午後・夕方の時間帯があります。
申込みは、クレジットカードかバウチャーなら試験の前日の正午までできます。コンビニ払いは、申込日の翌日から4日後までの試験には使えません。
受験から合格証書までの日数は、IPAの「合格発表」のページの例でこうなっています。
| 受験した月 | 合格発表日 | 合格証書の発送日 |
|---|---|---|
| 令和8年9月 | 10月21日 | 11月9日(予定) |
| 令和8年10月 | 11月20日(予定) | 12月予定 |
| 令和8年11月 | 12月22日(予定) | 1月予定 |
9月に受けた場合、合格証書の発送は11月の予定です。履歴書に書きたい時期が決まっているなら、逆算して受験日を選んでください。
勉強にかかる日数は、公式には示されていません。人によって大きく違うので、この記事では書きません。
費用:受験手数料は7,500円
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 受験手数料 | 7,500円(消費税込み) |
IPAの受験要領に示された額です。払った受験手数料は、どんな理由でも返ってきません。
申込み内容の変更(日時や会場)は試験日の3日前までできるので、予定が変わりそうなときは早めに手続きしてください。
参考までに、合格したことを証明する「合格証明書」を別に申請する場合は、1通700円の手数料がかかります(合格証書とは別のものです)。
7,500円なら、まず1回受けてみようかな。
受ける日を先に決めると、準備の計画も立てやすいよ。
取ったあとの仕事
ITパスポートは、IT技術者になるための専門の試験ではありません。ITパスポートだけで、IT技術者として就職できるとは限りません。 IPAの統計でも、受ける人の多くはIT以外の仕事の人です。
IPAの試験結果(令和8年9月度)では、社会人の応募者14,925人のうち、**IT系以外の仕事の人が12,487人(83.7%)**でした。ITを使う側の仕事の人が多く受けている試験です。
IPAは、企業で社員の育成に使われていることや、採用のエントリーシートに書く欄を設ける動きがあることも紹介しています。
ITの仕事そのものの求人は、国の統計にあります。厚生労働省「一般職業紹介状況」(2026年9月分)では、「情報処理・通信技術者」のハローワークの有効求人は51,575件でした(常用・パートを含む)。
技術者を目指す場合は、ITパスポートを入口にして、その先の情報処理技術者試験のほかの区分や、実務の経験を重ねていく道があります。
受けている人の数(公式の統計)
IPAの統計情報(令和8年9月時点)による、最近の数字です。
| 期間 | 応募者 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和8年9月度 | 19,282人 | 17,352人 | 8,115人 | 46.8% |
| 令和8年度(4月〜9月の累計) | 124,190人 | 109,986人 | 53,815人 | 48.9% |
| 令和7年度(1年間) | 307,266人 | 271,352人 | 132,012人 | 48.6% |
合格率はおよそ5割です。半分ほどの人は不合格になる試験なので、準備をしてから受けることをおすすめします。
そろえる教材
ITパスポートのテキスト・問題集
3つの分野それぞれに合格ラインがあります。IPAが公開している過去問とあわせて、分野ごとに見直せるテキストがあると便利です。試験の範囲(シラバス)が変わることがあるので、最新版を選びましょう。
よくある質問
パソコンやITが苦手でも受けられますか?
受けられます。IPAのFAQでは、受験資格は特にないとされています。事務系の社会人や文系の学生も対象の試験です。ただし、試験は会場のパソコンで解く方式なので、マウスとキーボードの操作は必要です。
落ちたら、すぐにまた受けられますか?
何回でも受験できます。ただし、複数の回を同時に申し込むことはできません。次の申込みは、受けた試験の翌日からできます。受験手数料はその都度7,500円かかります。
合格に有効期限はありますか?
ありません。IPAのFAQでは、合格した時点の知識を認める試験なので、有効期間はないとされています。なお、合格証書は再発行できないので、大切に保管してください。
参考・出典
出典(10件)
- IPA ITパスポート試験「試験内容・出題範囲」(試験時間・出題数・合格基準・CBT方式)
- IPA ITパスポート試験「受験要領」(受験手数料・試験会場・申込み・試験当日)
- IPA ITパスポート試験「iパスとは」
- IPA ITパスポート試験「合格発表」(合格発表日・合格証書・合格証明書)
- IPA ITパスポート試験「統計情報」(試験結果・推移表 令和8年9月時点)
- IPA ITパスポート試験「過去問題(問題冊子・解答例)」
- IPA ITパスポート試験「FAQ」(受験資格・受験回数・有効期間)
- IPA ITパスポート試験 トップページ
- IPA「試験制度の見直しについて」(2027年度から新試験制度へ移行予定)
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)について」